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dornblatt
*mardi 15 mai 2007

【 パンはやっぱり焼きたてが一番 】

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日、午前中に病院に行った帰り路、焼きたてのパンを買って家路を急いでいると、坂の途中で道端に寝ている男性を発見。
真昼間のこんな時間、服装も普通の軽装な感じなので、酔っ払いなのかとも思いましたが、もし違ったりして、あとでなにかあったとき「冷たい都会の傍観者」などと言われてしまうのも嬉しくないので、とりあえず様子を見ることにしました。
近づいて顔を覗き込んでみたものの、特に酒臭いというわけでもなく、肩を軽く叩いて声をかけてみても、これといった反応も返ってきません。
「ちょっと、エマージェンシーかも」と思い、あまり体を動かすのもよくないかと、少し強く肩を叩いて大きな声をかけてみても、やはりうんともすんとも言いません。
そこで、自分では携帯電話を所持していないため、すでに何人か人が集まってきていた中の人にお願いして、救急車を呼んでもらいました。距離は少しあるものの、二つ目の角が消防署なので、救急車はサイレンを鳴らし、ものの2分ほどでやってきました。
その間、私はというと——
救急車でこの男性を運ぶことになったとして、確か救急車で人を運ぶときは、誰かが一人立ちあって乗って行くんだったと記憶している。とするとこの場合、やはり私が乗っていかねばならないのだろう。
今しがたその病院から帰ってきたところなのに。ああ、焼きたてのパンが……
——などと、何とも冷たいことを考えていたのでした。
さて救急車が到着し、事情を話し終わったところで、救急士の人が何度か男性の肩を大きくゆすって声をかけたところ、なんと今度は返事をしたのであります。ろれつの回らない、わかったようなわからないような意味不明のやり取りの結果、やはり酒に酔って前後不覚になっていただけだという。
救急士さんは手慣れた様子で、一応検査するからと言いながら、血圧や脈など検査し、警察に連絡しておくからということで電話をされ、その場は解散することになりました。
男性には何もないらしいことが分かり、焼きたてのパンは無事救われ、めでたしめでたし、といったところではありますが、こんなことで救急車を呼んで、結果として無駄な迷惑をかけてしまった私としては、少し心に残るものがあったのでありました。
パンは美味しかったんですけどね。
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