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dornblatt
*jeudi 12 avril 2007

【 桜 】

—— プシュ
前線も北上を続け、東京の桜もすっかり散って葉桜になってしまいました。近くに桜の木がけっこうあり、寒からず暑からず心地よい陽気も手伝って、この季節は散歩にうってつけです。満開の桜道を通ると、心なしか浮き立つ感じがして、とてもいい気分です。
しかし、閑静な住宅街にある桜は、いつからか花見客でにぎわうようになり、さんさんたるありさまです。都会の雑踏から少し離れた公園の片隅に咲くその桜は、車もほとんど通らず、道を行きかう人も本当にわずかなだけに、知る人ぞ知る桜の名所で、以前は花見をする人などついぞなく、地元の人だけがひっそりと楽しむものでした。
それが近くにある大学生の知るところとなり、ここ10年ばかりは桜の咲き始めから完全に散るまで、毎日花見客の宴会です。学生であろうとなかろうと花見をする者のメンタリティには変わりはないようで、大勢で集まり酒を飲みものを食い、酔っ払っては歌を歌う。
朝になれば、おびただしいゴミの山だけが残されることになります。ただ救われるのは、ゴミをきちんと片付けていくことです。花見ができるといっても、スペースに限りがあるので、多くても2組ばかりなのが幸いしています。学生の時分、上野公園が朝の通学路に当たっていて、この季節は花見客がほったらかしにしたゴミを片付ける作業がそれはもう、見ているだけでも大変でした。
私自身は大勢で集まって花見をしたことはありませんが、まあ時には羽目をはずしたい気持ちも、わからないではないです。ただ、花見といえば、上野公園のあのゴミの山が思い出され、やはり桜は宴の肴にするのではなく、遠巻きに眺めているのが一番だと、つくづく思います。
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