db
dornblatt
*mercredi 18 janvier 2006

【 ぞっと、する? しない? 】

—— j
ーッと文章を目で追っていたとき、ふと「ぞっとしない」という言葉に行きあたりました。
私の語感でいうとその場合、「ぞっとする」という言葉を使うのが自然で「ぞっと“しない”」とはなんぞや? と思ったのでした。
その場合というのは、動物実験において動物が生後すぐその化学物質にさらされると、重大な影響を受けることがわかっている、という説明のあと「ぞっとしない報告はさらに続く」となっているのです。
広辞苑第五版CD-ROM版で「ぞっと」を引いてみると
悪寒・畏怖・恐怖などで瞬間的に心身が縮むような冷気を感ずるさま。
となっています。「ぞっとする」は簡単にいえば、身の縮む思いをすることです。
そこで私は「ぞっとしない」は逆の意味で、身の縮む思いをしない、怖くも何ともない、という意味であると単純に思っておりました。しかしあに図らんや。「ぞっとしない」の意味は
それほど感心したり面白いと思ったりするほどでもない。〔註:広辞苑第二版補訂版には載っていない。——もしかして昔は使われていなかった?〕
となっているのです。「ぞっとしない」は「ぞっとする」の反対の意味とはどうも言い難いわけです。
さて、こうして「ぞっとしない」の正しい意味を理解したところで、さきほどの化学物質の危険性の記事を読み返してみても、やはり私の語感にはしっくりきません。
文章を書いた人は、「ぞっとしない」を「ぞっとする」と同じ意味で使っているように読めてしまうのですが、私の語感がおかしいのか、ちょっと悩む。
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